日々イエンゴ

全国の会員が日々の相談・検査・設計・研究などの活動から皆さまに役立つ事例、家づくりに関する地域の情報、社会情勢ニュースに対する専門家としての意見などを発信していきます。

設計サポート

家づくり援護会の設計サポート。

建築主と建築士の協同作業で行う設計です。



「イエンゴ設計キット」を活用した住み手目線の新しい設計手法を特徴とします。

日頃、家づくり相談や欠陥住宅予防検査などを担当している経験豊かな建築士が担当します。

業者任せの家づくりをやめ、建築主のペースで家づくりを行うためのサポートです。

写真は、家づくり援護会の設計サポートを利用して建てた住まいです。


皆さん「イエンゴ設計教室」の受講者で、ご自分で間取りデザインされ、

その後、家づくり援護会で家づくりをサポートさせていただきました。


その他の受講者の建物写真は下記SNSをご覧ください。

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関東:石川 克茂


筋違(すじかい)


家の構造材のひとつで『筋違』というものがあります。




「すじちがい」ではなく、「すじかい」と読みます。

最近では、間違った字『筋交』が使われていることよく目にします。

ハウスメーカーの図面や木材加工専門であるプレカット業者さえ

『筋交』と図面に書いている。



文字・漢字はそれぞれが意味を持っています。

交わるのではなく、違える(たがえる)のです。

それが『筋違』なのです。



パソコンで手軽に漢字変換すると『筋交』の文字が出てくるので

何の疑いもなく使ってしまっているのが現状ではないでしょうか。



「建築大辞典」(彰国社)には、きちっと『筋違』と書かれており、

筋違とは、四辺形に組まれた軸組に対角線状に入れた補強材。

風や地震力などによる水平力に抵抗し、四辺形が菱形に変形するのを防ぐ。

と記されている。



また、建築基準法施行令第45条は、

残念ながら漢字ではなく、ひらがなで『筋かい』と書かれている。

これには何故?と思ってしまう。

建築基準法は、いわゆる専門家が使う法令集なので『筋違』と漢字で

表現してほしいものです。



その施行令45条には、筋違について下記のように記されています。(抜粋)

・圧縮力を負担する筋かいは、厚さ3㎝以上で幅9㎝以上の木材を使用したものと

しなければならない。

・筋かいは、その端部を柱とはりその他横架材との仕口に接近して、

ボルト、かすがい、くぎその他の金物で緊結しなければならない。

・筋かいには、欠き込みをしてはならない。ただし、筋かいをたすき掛けにするために

やむを得ない場合において、必要な補強を行ったときは、この限りでない。




もう少し日本の木造建築を大切に正確に伝えていってもらいたいものです。








関西:鉢嶺 民雄


斜めの材が「筋違」


悪質リフォーム業者

 悪質リフォームを繰り返したとみられる容疑者が

建設業法違反容疑で逮捕されたニュースが最近報じられました。



「屋根の瓦がずれている」などと不安をあおり、

不必要な工事の契約を結んでいたとみられているとのことでしたが、

当会にも「突然の訪問業者に[お宅の屋根瓦が外れている]と言われたが、

信用して工事を依頼してよいものか?」と出張相談の依頼がきたことがあります。


 業者に「近くの自分の現場からお宅の屋根瓦が外れているのが見えた。

無料で屋根に登ってよく調査してあげる」と言われ、了承してしまいました。

業者は屋根から降りてくるなり、

「これが外れた瓦。早く直さないと雨漏りする。他も危ないので全体の補修が必要。」とし、

後日110万円の見積書を出してきたとのことです。その段階で当会にご連絡されました。


 当会で屋根を調査したところ、業者が「外れていた」と差し出した瓦は、

乾燥した土埃のついた瓦で、到底外れて数日雨風にさらされたものではなく、

つい最近外れた感じのものでした。

また外れた箇所の周りの瓦固定針金も、最近切断された切り口の状態でした。

業者が言う「近くの現場」は無く、何軒先の遠目では瓦は判断できません。

当会としては、「故意に瓦を無理やり外された」と判断しました。

また見積書に記載の会社をネット検索してみると疑問点が多く感じられたため相談者に報告し、

その結果、相談者はその訪問業者と連絡を取るのやめました。

訪問業者から上記のように言われたら、その場では話を聞くだけにして、

その後に念のため会社や代表者をネット検索で調べたりしましょう。

それから検討しても遅くありません。





関東:石川 克茂


備えを意識しよう

東日本大震災から14年になりました。


地震や自然災害に対する備えを常に意識することが重要だと思います。



昨年、札幌で防震セミナーが行われ、

多くの人に参加していただきました。



地域のつながりを深めて、情報を共有することが災害時の備えにとても大切だと

あらためて感じました。



イエンゴでは、防災の重要性を伝える活動をしています。

このような活動を通じて

是非、災害時の備えにしてほしいと思います。



北海道:今井 正樹


防災セミナーを町内会で開催しませんか

 家づくり援護会では、新築やリフォームなどの家づくりのサポートだけでなく、

今の住まいで安全に暮らせるためのサポートも実施しています。


 昨今、全国的に地震や豪雨などの自然災害が発生し、

人的被害が広がっていることもあり、

ご自宅の備えが一番の課題であると考えています。


 そこで、町内会や自治会で開催する「防災セミナー」に講師として伺い、

防災の基礎知識と誰でもできる自宅の備えを普及する活動をしています。

防災の考え方として「自助、共助、公助」がありますが、

「自助」に対する備えをしなければ共助も公助にも続かないのではないでしょうか。

セミナーは、自助をメインにしたプログラムとなります。


 町内会や自治会の防災担当者の皆さまには、

日ごろより様々なご尽力をされていることと思います。

是非、地域住民向け(特に高齢者向け)に「地域防災セミナー」を開催していただき、

命を守る備えを普及していいただければと思います。


 90分程度(質疑応答含め)のセミナーで少しでも防災に目を向けて

いただくことが重要であると思います。



 セミナーの詳細は、電話:03-3405-1358(本部事務局)

またはメールホームページのご質問フォームからお問合せください。

理事長 植田達二