〇〇様邸 ~日本語まで崩すハウスメーカー~
〇〇様邸 ~日本語まで崩すハウスメーカー~
我々が普段あまり使わない言葉に「邸」という語があります。
家を建てるときに耳や目にする言葉です。
「邸」という言葉は、広辞苑によりますと、「やしき」とあります。
更に「やしき」を引くと、「立派な門構えの大きな住宅。邸宅。」と書かれています。
すなわち邸という言葉には、敬意をこめてその人の家のことを言うのです。
ところがいつの間にかハウスメーカーが見積書や図面に「〇〇様邸新築工事」という実に妙な言葉を使い始めました。
これでは、様様と二重敬語になってしまいます。
「邸」に「様」など付ける必要はないのです。
正しくは、シンプルに「〇〇邸新築工事」で良いのです。
今やハウスメーカーが先導し使い始めた間違った日本語を工務店までが真似て同じように使っています。
大手が使っているので間違いないだろう。
家づくりも同じですが、日本人が弱いブランド志向です。
自分自身でしっかりと考え判断しないといけません。
これっておかしくない?
間違っていない?と
惑わされてはいけません。
おかしいことはおかしいのです。
自信を持って「〇〇邸新築工事」と日本語を正しく守り遣っていくことが大切です。
関西:鉢嶺 民雄