窓がないトイレ ~ほんとにいいの?~
マンションでは角住戸でない限り、両側はお隣と分厚いコンクリートの壁で仕切られている。
部屋のレイアウト上、居室が優先され、トイレや浴室はどうしても真ん中の方へ追いやられ、窓のないものになってしまう。
これは、マンションの致し方ない宿命的なところです。
ところがどうだろう最近、誰が流行らせたのか、
自由に設計できるはずの一戸建て注文住宅でも窓のないトイレや
浴室が度々見られるようになってきた。
ここ数年現場検査に行って特に感じることです。
マンション住まいに慣れた方は、違和感がないのだろうか?
普段設計に携わるものとしては、全く考えにくいことです。
現場で関係者に色々聞き合わせると、
・トイレ、浴室に窓を付けると追加になります。
・窓が無い方が冬場寒くないですよ。
・換気扇を付けていますので大丈夫ですよ。
等々の都合のいい説明でお客さんを納得させているようです。
今や窓が付いていないのが標準仕様となっているのか?
トイレや浴室を窓なしにすればプランニング(間取り)が楽に出来ます。
現場だけではなく、設計においても手抜きを始めたのか!?
休日の昼間に入るお風呂。
光が差し込み、リラックスして気持ち良く湯船につかる。
勿論、窓があるので換気も良く出来ます。
トイレにしても同じです。
窓が無いと昼間でも電気(照明)を点けなければいけない。
換気扇だけでは臭いも抜けにくい等々・・・・・。
トイレやお風呂の水回りは、換気・採光・居心地に重きを置き、気持ちよく使いたいものです。
トイレ・浴室こそいつもきれいに清潔にしたいものです。
やはりトイレには、窓があるべきでは?
関西:鉢嶺 民雄