ハウスメーカーの現場確認の現状 その3
ハウスメーカーの現場確認の現状 その3
下記写真は、当会の欠陥住宅予防検査(2×4工法)の上棟検査の模様です。
2×4工法の構造の要(かなめ)は、釘と補強金物です。
この現場は、長さ45㎝ほどの帯状の補強金物がすっぽりと付け忘れていました。
こんな大きな金物なので図面と現場を照らし合わせれば、ひと目で気が付くはずです。
ということは、全くのノーチェックなのです。
大工さんに任せっきりで誰もチェックしていないのです。
現場監督さんと前もって検査の日を決めて、
現場に伺ってもこの有様です。
いくら良い図面を描いても現場でキッチリと施工されなければ
いわゆる「絵に描いた餅」となります。
家づくり・建築というものは、現場確認が最も大事な仕事です。
建築こそ現場第一主義なのです。
「仕事が忙しい」、「現場が沢山あり時間が取れない」というのは理由になりません。
また、現場監督自身の仕事に対する責任感の欠如や
自分のやるべき仕事が分かっていないということを
欠陥住宅予防検査を行っていて毎回痛感しています。
特にハウスメーカーの現場には、第三者検査の必要性を感じています。
関西:鉢嶺 民雄