「住宅産業」住宅は産業?
「住宅産業」、世間では時々耳にする言葉ですが、
「住宅産業」というその言葉自体に少し違和感を覚えてしまいます。
いかにも大量生産で画一的な家を建てているハウスメーカーの
ためにある言葉と思われます。
コツコツと一軒づつ丁寧に作られた家のイメージが
「産業」という言葉からは湧いてきません。
「家づくり」と「産業」という文字は、そもそも馴染まないのではないか。
そんな中、もともと住宅の業界ではなかった全く関係の
ない業界からこの業界への参入が始まっています。
なんと、自動車メーカーT社や家電販売企業Y社が家を造るというのです。
家電屋さんが「電気自動車と家」をセットにして販売するという。
住宅建築を専門にする大手ハウスメーカーでさえ、
色んな問題を起こしているのにも拘わらず、
異業種からの住宅業界への参入です。
一方、大手ハウスメーカーD社は、
人口減少などで日本国内のパイが減ってきているため、
海外へ進出しだしているようです。
海外比率50%を目指すとか。
日本の街並を変えるだけでは飽き足らず、
海外の古き良き街並みまで変えていくつもりなのか。
これからの時代はなおさらのこと
家づくりを依頼する側(建て主)が、しっかりと考えを持ち、
施工業者を選別しないといけない時代になってきたように思われます。
関西:鉢嶺 民雄