現場監督の仕事
家を建てる際に現場監督が行う仕事は、大きく分けて、
1.工程管理
2.予算管理
3.安全管理
4.品質管理
と4つあります。
1.の工程管理は、引き渡し日に間に合うように日程・工程を管理すること。
2.の予算管理は、契約金額内で現場が納まるように原価管理をすること。
3.の安全管理は、職人さんが安全に作業できるようにすることや
近隣の方の安全を確保することです。
どれも大切なことですが、建て主にとって最も大事なのは、
やはり4.の品質管理ではないでしょうか。
それが、現場サイドでは品質管理ではなく、引き渡し日を厳守するということに
重きを置いているようです。特にハウスメーカーでは顕著です。
なぜハウスメーカーが工程管理を重視するかというと、
建て主さんは、賃貸住宅や仮住まいの方が多く、
引き渡し日が遅れると即、追加家賃が発生してしまい、クレームとなる。
その結果、施工業者の家賃負担となってしまうからです。
現場担当として沢山現場を持たされているハウスメーカーの現場監督は、
一番大切な品質のチェック、管理を行う時間が無いのが現実なのです。
その結果、現場を職人さんに任せっきりにしていることが実は多いのです。
誰のチェックも受けずに現場が進み、完成してしまう。
従って要所要所でしっかりとした第三者のチェックの目・検査が必要なのです。
必須と言っても過言ではないかと思います。
何事もそうですが、一人の目だけではなく、
違う目で確認を行うダブルチェックが現場では特に大切なのです。
関西:鉢嶺 民雄