大工の減少危機
大工の減少、高齢化が加速しています。
5年ごとに実施される国勢調査で、10年で10万人以上減ったとのこと。
また大工人口自体が減少している中、65歳以上に占める大工の割合は増したそうです。
大工あっての家づくりだと思います。
住み手のいろんな注文を受けて仕上げる高度な技術が要求されます。
その技術は人を通じて伝承されることから独特の徒弟制度が生まれ、精進を重ねる職人気質や手抜きを嫌う職業倫理が培われてきました。
そういう大工が手仕事で造る家が持つ豊かさに気付けば、大工の減少がどれだけ痛手か分かります。
工場生産の家が氾濫する時代ですが、大工が手仕事で造る家づくりを実践する地域工務店の存在は残さなければならないと考えます。
当会は匠文化の再評価をすべく、姉妹NPOの地の家ネットと地の家運動を進めています。
関東:石川 克茂