間取りの工夫で広く住む
当会設計教室の受講者さんに「どんな間取りにしたいか」と尋ねた時、
「今より広く」とお答えになることが多いです。
もちろんその通りで、そのイメージを持つことは理解出来ますが、
単に「広く」することでは意味を成さなくなる可能性もあります。
現在の住まいと同じような間取りや使い勝手のまま、
スペース(帖数)だけを広くしただけでは、
結局広さを活かせていない結果になる可能性があります。
例えばキッチン。
以前より広くなったからといってキャスターワゴンやゴミ箱など置き始めると、
結局物が増えただけで、使い勝手は変わらず、見た目にも煩雑になります。
それならスペースを広げるのではなく、収納箇所数や面積を増やしたほうが良いでしょう。
例えば玄関。
下駄箱があってもタイルの上にたくさん靴が置かれて踏み場がない方は、
玄関スペースを広くしたり下駄箱を大きくしても片付かないかもしれません。
スッキリした玄関を目指すなら、シューズインクロークを隣に設けて、
オープンな棚に簡単に片付けたほうが良いでしょう。
(写真:https://www.facebook.com/share/p/V8dWrFBeKczZCGpp/)
注文住宅を計画している方は、
間取りの工夫で広く住む方法を設計者さんとよく打ち合わせすることをおすすめします。
その為には家族で住まい方の意見をまとめておくと良いでしょう。
当会では「イエンゴ設計教室」という少人数制の講座を開催しています。
ご夫婦で参加して意見のまとめに利用してください。
https://www.iengo.ne.jp/side/ssapo/ssapo_k.htm
関東:石川 克茂