設計図面の活用法
“言った、言わない” “説明した、聞いていない”
当会によせられたトラブル事例の中に、
“言った、言わない”、“説明した、聞いていない”
という内容を含んだ事例があります。
打ち合わせ議事録や設計図面などに記録が無いため、
双方の記憶でしかわからない事例です。
このような場合、第三者でも判断がしにくく、
業者側の言い分のほうが通ってしまうことが多いように感じます。
そうならないために、設計図面を活用することをお勧めします。
新築工事でも改修(リフォーム)工事でも基本的に設計図面は作成します。
打ち合わせ議事録は業者により、作成したりしなかったりします。
ですので、その設計図面にできるだけ盛り込んでしまい、
後でもめないように、図でも文言でもわかるよう記載しておきます。
特に施主のほうで気にしている点、こだわりの点などは必須です。
また、「設計図面は専門的すぎて、よくわからない」と施主の声があります。
設計図面のすべてを理解できなくても良いので、
気にしている点、こだわりの点などについて記載してあることは
確認しておいてください。
工事が進んで、できてしまってからですと、後戻りはしにくいです。
ですので、双方齟齬の無いよう、十分に確認しながら、
記録を残して、トラブルにならないようにしてほしいと願います。
関東:大垣 康行