関東・首都圏 活動ブログ

全国の会員が日々の相談・検査・設計・研究などの活動から皆さまに役立つ事例、家づくりに関する地域の情報、社会情勢ニュースに対する専門家としての意見などを発信していきます。

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相談会を経て

 先日も公共の場にて無料相談会を実施し、いろんなご相談を頂きました。





 これまでに家づくりのご相談者に接してきたことを思い起こしますと、家づくりに対して、
・不安を持ちながら進めている
・矛盾が生じている
・自分の納得ペースで進んでいない
・調べても良し悪しの判断がつかない
・相談するところがない
という思いを抱いている方が多いです。


 上記が解消されることが、家づくりの幸せに細やかながら繋がると感じます。


 時代で家づくり環境は変われど、情報弱者として不利益を被りがちなに建て主さんの家づくりの不安や迷いを支え、家づくりの不幸を未然に防ぐサポート(=援護)をする活動内容は変わりません。


 また、過去の活動により判明した家づくりの実際問題や相談は、行政と民間ではサポート出来ていない(出来ない)ことも多く、NPOである家づくり援護会だから携われることが多いです。


 家づくりに携わる専門技術者の立場から、ご相談者や建て主さんに援護の手を差し伸べるのが当会の社会的責務ではないかと考え、当会建築士の共通理念として活動しています。




渋谷フェスティバルにお越しいただきました皆さまへ

11月4日(土)・5日(日)渋谷区で代々木公園で開催された
「第46回渋谷区くみんの広場 ふるさと渋谷フェスティバル2023」
での当会無料相談会にお越しいただた皆さま、
ありがとうございました。







引き続き、各種ご相談、
改築・リフォーム・リニューアル・地震対策、
家づくりの進め方や契約・設計の内容が分からない、
工事中の心配ごとなどございましたら
お気軽にご相談ください。



連絡先:NPO法人 家づくり援護会
 TEL:03-3405-1358
 FAX:03-3405-1398
 e-mail:info@iengo.ne.jp



建て主なのに図面が貰えない?!

 建設会社さんで、基礎図面や構造図面(床·壁·天井·屋根の骨組み図など)を建て主さんに渡さないという会社が極めて希にあります。


 工法を見ても、極めて特殊な、企業秘密になるような造りではないのですが、渡さないのです。



 建て主さんが見ても理解が困難な内容なので図面を渡しても仕方ないということかもしれませんが、家の床·壁·天井の中がどうなっているかが分かる図面は、建て主として保管しておくべきです。

 将来のメンテナンスやリフォームを別の建設会社さんに依頼する際に構造図面が無いと、不明な箇所が増え、解体しないと確認が出来なくなり、無駄の無い工事計画が困難になります。また突然のトラブルにも迅速に対応出来ません。

 近所の建設会社さんで保管しておいてもらっていて、いつでもすぐに取り出し対応してもらえるなら良いのですが、それでも工事中の資料としてとりあえずは着工時に一通り貰っておいたほうが良いです。




 当会のような第三者検査を実施する方は、必ず基礎図面や構造図面が必要ですので、建設会社さんに伝えてください。

関東:石川 克茂


地元の素材でこだわりの家づくりを

 家づくりにも地産地消を取り入れているケースがあります。

 一番わかりやすいのは、「木材」ではないかと。


 日本の国土の約67%が森林と言われています。

 それぞれの地元の木材を使用しての家づくりは良く聞くかと思います。

 家の骨組に使用するのはもちろん、窓や窓枠、建具、床、壁、天井、棚板、カウンター、家具等々木材はあらゆるところで使われています。


 また木材だけでなく、古来より陶器、紙、漆、織物、鉄器等々地場で作られているものも多数あります。

 最近は目にするのが少なくなっていますが、それぞれのものは家づくりでも使われているのです。

 意外と知らないところに地場の産業があったりしますよ。

 ぜひ調べてみてください。


 家づくりにおいて地元の素材を活用することは、地元の資源を活かすことになり、地域経済を支えることができます。


 また、家を新築やリフォーム・リノベーションするのであれば、その際のこだわりの部位を地場のもの使ってみることもお薦めします。きっと愛着が持てる家になるでしょう。


 よき家づくりを。





関東:大垣 康行


なぜ平気で使えるのか?

 当会で検査をした建設会社さんの排水管の写真です。

 実はこの排水管は、あるハウスメーカーさんの社名印字シールが貼ってある製品でした。



 下請け設備業者さんがそのハウスメーカーの仕事もしているため、在庫を持っていて別の建設会社のこの建物で使用した訳です。


 当初から使用予定の排水管と同仕様の素材のものを使っていれば、性能は同等だから問題なしという判断のようです。

 仰る意味は解るのですが、建て主さんからすれば、他のハウスメーカーの建物で余った材料を、断りもなく自分の家づくりで堂々と使われた訳ですから気分の良いものではありません。

 下請け設備業者さんの感覚と、他社の社名が入った部材を自社の建物に存在することに平気な現場監督さんの感覚が理解できませんでした。



 たぶん印字されていたハウスメーカーさんは、下請け業者さんにはオリジナル部材を他社の現場での使用を禁止しているはずですので、ルールを破る下請け設備業者さんに対して、この後の建物内部配管の工事を任せるのが心配になってしまいます。

 
 もちろん検査時に建て主さんには報告致しました。

関東:石川 克茂