イエンゴ完成保証制度の意義
イエンゴ完成保証はNPO法人家づくり援護会の施工者推奨事業を補完する事業として生まれました。家づくり援護会が審査し推奨する業者が倒産などの理由で建築主から請負った住宅の工事を継続できなくなった場合、建築主にご負担をかけずに残工事を完成し引渡すための金銭的な保証を担保する制度です。
この制度に参加する施工者は建築主が拒否しない限り、請負う全ての住宅の完成を保証することが義務付けられます。多くの施工者が負担の重さから需要者への完成保証に躊躇している現状を見るとき、皆物件、皆保証を原則とした本制度の存在は画期的なものといえるでしょう。
本制度は、保証機構に加入する全請負者が連帯して保証債務の責任を負い、また、「消費者保護」を目的として設立されるNPO法人によって運営が行われる点に特徴があります。不必要な基金や運営費の無駄を省き、営利主義を廃した透明な事業運営により、きわめて軽微な負担で建築主は完成保証の恩恵を受けることができるようになりました。
消費者保護の思想は時代の流れといえますが、イエンゴ保証機構の誕生はこの時代の流れにひとつのヒントを与えるものと考えております。この制度を通じて一人でも多くの方々の「家を建てる権利」が守られることを切に願ってやみません。
NPO法人イエンゴ保証機構
理事長 小山 武