エコライフに一言
この頃、エコエコってやたらと聞こえてきます。そして、エコポイント。住宅もエコポイントです。窓ガラスを替える事、外壁面・天井面の断熱を良くする事、等々いろいろあります。
構造・設備を良くする? それって環境に良いと言われている。人間の身体には、良いことなの? 工事をして、確かに夏は涼しく、冬は暖かい。お金をかけた分、気分が良い。でも、ちょっと気分悪くなる時もある。そんな時は、窓を開けなければならない。本当に身体に良いの?
先日テレビで自給自足をしている人達の生活が映っていた。そこには、本来の人間の生活が映し出されていた。働いて、汗をかいて、笑っていた。貧富ではなく貧幸な生活をおくり、生きていた。お金をかけないで、暑さにも寒さにも向き合っている人達がそこに居た。
そんな人たちにも、エコポイントをあげたいと思えるのは私だけなのだろうか?
2010年8月20日 ペンネーム:土野香
空中契約?
先日、福岡の男性からの電話で突然「空中契約についてご相談したいのですが。」と切り出され、「それ何ですか?」と答えてしまいました。初めて聞く言葉でしたが、彼はネット上でも話題の建築請負契約の一種だというのです。よくよく聞くと建築用地が未決定のまま建築請負契約をする契約のことだというのです。ここでまた分からなくなりました。建築用地が決まらなければ設計も、建築見積りも、工事工程も決まらないのに、なぜ契約したのかという点です。彼は「建築用地は決まり次第空欄に書き込めばよい。」と契約をせかされて判を押したと言うのです。しかし、その後不安になって契約の解除を申し出たところ手付金50万円のほかに25万円の違約金請求を受けたというのです。
架空の土地に建物を建てる、まさに空中契約とは言い得て妙ですが、詐欺まがいのこうした商法は建築条件付きやリニューアルの業界にもはびこり多くの被害者が出ています。相談の彼はこの件について国土交通省にも相談したが「業法違反とは言い切れない」という趣旨の回答しか得られなかったそうです。消費者からは悪徳情報の開示を求める声が出ていますが、実現には至っておりません。結局、消費者自身が自衛するしか方法がないのが現状です。契約書に判を押す前なら間に合います。イエンゴにご一報お願いします。
2010年8月12日 イケメンQ
リノベーション
“リノベーション”リフォームよりかっこよくステキに生まれ変わりそうな言葉が使われ始め、中古住宅市場は脚光を浴びつつあります。リノベーションとは、既存の建物に大規模な改修工事を行い、用途や機能を変更して、性能を向上させたり価値を高めたりすること。確かに、資源を有効に利用し再生させるリノベーションは、今後急速に発展してゆくことでしょう。
先日、某不動産業者の方から、中古住宅の耐震保証を依頼されました。
検査に行っている時間がとれなかったので、他の設計事務所を紹介したところ、急いでいるので、A4の保証書を作成してくれれば良いとのことです。 某設計事務所では、現地を見ないでも保証書を出してくれているとのこと。診断していない建物に保証書がついているのです。
また、1階部分RCで3階建て住宅のリフォームでは、大手のリフォーム会社から2、3階のみ耐震化することで100年もつ!といわれた施主。本当に大丈夫かと不安になり相談を受けた建築士が診断したところ、RC部分に鉄筋が1本も入っていなかったとのことです。この大手リフォーム会社も、建築士が多数揃っている会社です。不信感を抱いた施主は、契約に至りませんでした。建築業界が、冷え込んでいるため、このような詐欺まがい営業をする会社が増えているのも実際のところです。
これからも、リノベーションはどんどん増えるでしょう。ほとんどのリフォーム会社は検査していると思いますが、前述のような会社が多いことから、営業の一端として行う検査とは切り離すべきです。検査はあくまでも第三者機関が診断すること。施主は、資産の現状を把握して、適切に価値を高めることを求める時代になってほしいものです。
2010年8月6日 マック i
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